介助の仕事における事故防止策

介護職は、利用者の介助を行う仕事がメインになっていて、入浴や排泄、食事などが挙げられる。これらの介助は、介護職員と利用者の意思疎通が出来ていないと事故の原因になってしまうので、常に気を配りながら仕事を行う必要がある。
入浴時の事故は、転倒や火傷が起こりやすくなっているが、発生理由としては人員を少なくしている事、確認を怠っているからである。この事故を防止するためには、人員配置を手厚くする事、湯温管理を複数人で行う事を徹底し、スタッフ同士が声を掛け合う事が大切と言える。

また自分の意志での行動が難しい要介護度4や5の利用者は自分で排泄できない。そのためおむつを着用していることがほとんどだ。長時間排泄チェックをしていないと、臀部や陰部のただれやおむつかぶれが起きてしまう可能性があるので、定期的に排泄状況を確認する事が大事だ。
排泄に関しては、尊厳に関わる問題になってくるので、スタッフ同士でミーティングを行って、利用者の快適な生活環境を提供する必要がある。

食事で最も起こりやすい事故は、咀嚼した後の飲食物を飲み込む際の誤嚥事故が挙げられる。
事故は、形の大きい物などを咀嚼せずに飲み込んでしまうのが理由になっている事から、スタッフが利用者の咀嚼回数チェックをしっかり行う事や、とろみ食で提供する事を忘れない事が大事だ。それに加えて、早食い傾向のある利用者は嚥下事故が起きやすくなる可能性が高いので、30回以上咀嚼してもらう事を心掛ければ事故を防止出来るだろう。